難関大学受験専門のYK会 - ホーム>>ブログ>>文系生には地獄の、新課程共通テスト
一体どんな制度に変わったのでしょうか?
数学に限りますが、以下のようになります。
数学ⅠAは、選択問題がなくなります。
「整数」「図形の性質」「場合の数と確率」から2題選択だったのが、
「図形の性質」と「場合の数と確率」が必修になります。
ですので、数学ⅠAはほぼ変更の影響はないでしょう。
数学ⅡBCは、必修が「いろいろな式」「図形と方程式」「三角関数」「指数関数・対数関数」「微分・積分」から4題出題されます。
単元単独か、複数の単元が融合するのかは分かりません。
ここもほぼ変更の影響はないでしょう。
選択問題は「数列」「統計的な推測」「ベクトル」「平面上の曲線と複素数平面」から3題を選択することになります。
「数列」「ベクトル」は選択するとして、あと1題が大問題です。
「平面上の曲線と複素数平面」は、理系生が学習する内容なので多分選択しないと思われます。
ちなみに、教科書では80ページぐらいあります。
となると「統計的な推測」を選択することになります。
この単元は、教科書で60ページぐらいです。
この「統計的な推測」は、今までも教科書に載ってはいました。
しかし、ほぼ誰も勉強しない単元なので、存在すら知られていなかったでしょう。
で、どういう内容なのでしょうか。
実は、私はこれを大学で学んでいました。
まあ「統計」というものです。
しかし、次から次へ「式」が登場して、理解し覚えるのは本当に大変でした。
その「式」を使って、最終的に「検定」というものを行います。
「数学的にそれは正しいといえるか」というのを計算で判断するのです。
当然、計算も大変な物になります。
それを、文系の高校生がやるとは、理解に苦しみます。
特に後半は、ほぼ高校の範囲では証明することが出来ない内容で、「みなすことができる」「知られている」などの表現でお茶を濁しています。
見たことも聞いたこともない事ばかりで、覚えることは山のようにあります。
そんなことに興味が湧くかも疑問です。
これをテスト問題が解けるまでのレベルにするのは、とても大変だと思います。
それに加えて「情報」です。
プログラミング言語まで学習しなければならず、負担は想像を絶しますね。
(c) YK会 All rights reserved.