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私立医学部後期受験を検証するPART3


カテゴリー:入試関係

易化した大学はあるのか?

私立医学部後期受験を検証するPART3です。

今回は、易化した大学はあるのか検討してみます。

最近はどの大学も難化する一方なのですが。

敢えて挙げれば「大阪医薬科大」でしょう。

近年、この学校の問題は難しくなりすぎて、国立上位レベルです。

しかし、今年の後期試験は少し易化しました。

見てみましょう。

[1]は、グラフ・面積・接線の本数。

まさか、大医がこんな典型問題を出すとは、驚きです。

受験生もあまりに簡単なので驚いたでしょう。

[2]は、積分方程式。

さすがに、瞬殺という訳にはいかなかったでしょう。

厳密には、学習指導要領の範囲外ですが。

(1)は、手順は決まっているので、手順通りにやれば自然に答えが出てしまいます。

(2)は、数行で終わるのですが、手がかりを掴めるかですね。

(3)は、(2)を利用するだけなので、簡単です。

なお、(2)の証明ができなくても、結果を利用するので(2)のデキには関係ありません。

[3]は、極方程式。

これは、少し難しいです。

極方程式は、近年出題が減っているので、ほとんど学習しないと思います。

(1)は、x軸方向に-2平行移動して、手順通りやればいいのですが、多分手順が思い出せなかったのではないでしょうか。

(2)は(1)が出来ないと出来ないという「数学獄門」です。

全滅もあり得ますね。

[4]は、空間図形。

これは差がついたかもしれませんね。

平面上の直線に関する対称点の処理を、空間でやるのですが、原理原則を理解していないと

処理できません。

理解していたか、覚えるだけだったかで差がつきますね。

いい問題だと思います。

[3]ができなくても、[4]で巻き返せれば大丈夫です。

[5]は、整数。

最後に大医らしい問題が控えていました。

勝負は、ここまでどのくらい時間を残していたかでしょう。

最難関は(2)ですが、これが出来なくても、(3)は出来るので、(2)を回避して(3)を取る。

まあ、この学校の受験生ならばそれぐらいは対応するでしょう。

時間をかければできるかも、ですが、多分時間切れでしょう。

100分という試験時間でこのセットはよくできていると思います。

共通テストも見習ってほしいものです。

数学のテストなのだから、国語にしてはダメでしょう。

[3]か[4]のどちらかを取れれば、合格圏内というところでしょうか。

このように、今年の大医後期は、手が出ないという問題が無く、とてもいい試験だったと思います。

ただし、このような出題は今年限りのような気がします。

今年の平均点アップをうけて、来年は・・・・。

 

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